男性は保育士で活躍できる?男性が保育士になるメリット・デメリットや男性保育士の将来性などを検証!

 

保育園の先生と言えば、「保育士資格を持った女性」が一般的なイメージだと思いますが、男性でも保育士資格を取得して保育園の先生として働くことができ、最近では保育士を目指している男性の方も増えてきています。

しかし、男性保育士は女性保育士に比べるとまだまだ圧倒的に人数が少なく、また世間一般的に「男性=保育」と簡単にイメージできないのも事実と言えます。

ここでは、男性保育士の現状や将来性、メリット・デメリットなどを検証していきます。

 

男性は保育士で活躍できる?

男性は保育士として現在はどのような状況や環境で働き、また将来的にも活躍することができるのでしょうか。ここではまず、男性保育士の現状を調査して検証していきます。

男性保育士は全体の6%程

男性保育士の割合は2017年の時点で女性保育士23万6710人に対し、男性保育士は1万6480人と、全体の6%程と厚生労働省から発表されていて、一般的な「男性保育士は少ない」というイメージ以上に、男性保育士の人数は圧倒的に少ないと言えます。

圧倒的に少ない男性保育士ですが、その人数は徐々にですが増加傾向にあるようで、現に2017年度の男性保育士の人数は1万6480人ですが、2012年は1万280人と、2012年~2017年の5年間でおよそ5000人男性保育士が増加しています。

保育方針によっては需要が高い

全日本保育協議会が調査した保育園の内、60%程の保育園では男性保育士を1人も雇っていないことがわかっており、男性保育士はまだまだマイナーな存在であると言えます。

ですが、雇用形態に関しては女性に比べ男性の方が圧倒的に正社員の割合が多く、男性保育士を必要としている保育園ではそれなりの待遇で働ける環境にあると言えます。

また保育園の方針にもよると思いますが、体を大きく動かす遊びや、力仕事などが多い保育現場など、男性保育士ならではの仕事が多い保育園では男性保育士の需要も高いと言えます。

給料は男性保育士の方が多い

男性保育士の方が女性保育士よりも月給は2万円程、賞与は10万円程高いことが厚生労働省の発表でわかっており、これを年収で換算すると30万円~40万円程となるため、これはそれなりに大きな差であると言えます。

月給 賞与 年収目安
男性保育士 25.4万円 75.3万円 380万円程
女性保育士 22.8万円 65.8万円 340万円程

女性保育士の方が需要が高いにも関わらず、男性保育士の方が給料が高い要因としては、「保育士資格を持った男性が圧倒的に少ない」「男性保育士は時間の融通が利きやすい」「パワーワークにも対応できる」これらのことが考えられます。

ですが、いくら男性保育士の給料が女性保育士よりも高い傾向にあるとはいえ、男性の年収を一般企業なども含めた全国平均に置き換えると、男性の全国平均の年収550万円程に対し、男性保育士の平均年収は380万円程であり、その差は150万円程と大きいので、給料面だけで考えるとまだまだ男性保育士の待遇は高くないと言えます。

子ども好きであることが前提

男性保育士は女性に比べ圧倒的に数も少なく、また一般的な平均年収に比べ給料が少ないなど、なかなか厳しい環境下での仕事と言えます。

ですが、それでも年々増加傾向にあると言うことは、男性保育士の方のほとんどが「子どもが好き」であることが前提と言えるでしょう。

厳しい環境下であることを理解しながらも、保育士と言う仕事を選ぶのですから「子どもが好き」「保育士としての仕事にやりがいを感じている」などの想いがなければ務まりません。

 

男性保育士のメリット・デメリット

ここからは、上記で紹介した情報を踏まえ、男性が保育士として働くメリット・デメリットを分析していきます。

メリット

  • 男性ならではの仕事が多い
  • 防犯性が向上する
  • 保育園以外の仕事も可能

男性が保育士して働くメリットにはこれらのことが考えられます。

保育園は女性が多い職場でもあるため、上記でもあったように力が必要になる場面や、体を使った子どもとの遊びの場面などで女性よりも活躍できるため、男性保育士にとっても保育園にとっても大きなメリットであると言えるでしょう。保育園に男性がいることによって保育園の防犯性も大幅に向上します。

またこれは、男性・女性に限らず、保育士資格を持っていると児童養護施設や病児保育などの保育園以外での職場で働くこともできます。

保育士資格で幅広い職業に就ける点も大きなメリットと言えるでしょう。

デメリット

  • 収入が低い
  • 精神的に疲れやすくなる

男性が保育士して働くデメリットにはこれらのことが考えられます。

大きなデメリットとしてはやはり年収が低いことにあると言えます。上記の「給料は男性保育士の方が多い」で少し紹介しましたが、男性保育園の平均年収は一般企業を含めた全国平均よりも少ないため、年収面においては大きなデメリットと言えるでしょう。

また、保育園は基本的に女性メインの職場なため、「自分以外全員女性」という状況が当たり前になってしまい、何かと気を遣うのは間違いなさそうです。

保護者との関係もデリケートに取り組む必要があるため、精神的に何かと疲れやすい点も男性保育士のデメリットと言えるでしょう。

男性保育士の将来性は?

男性保育士の現状やメリット・デメリットなど、ここまでの情報を踏まえた上で、男性保育士の将来性について分析していきます。

男性保育士は貴重な存在

男性保育士は言っても人数が圧倒的に少ないため、保育業界においては貴重な存在と言えます。

保育園の防犯対策や、重いものや大きな物の運搬などの力仕事、遊び盛りの男の子の遊び相手など、女性保育士には手に余る仕事を男性保育士に任せることができるため、保育園にとっては頼れる存在とも言えます。

求人も増えてきている

保育士を専門的扱う転職サイトや求人サイトなどでは、男性を対象にした保育士の募集案件も増加傾向にあり、このことからも男性保育士の求人も昔に比べ増えてきていると言えます。

また、自治体によっては、男性保育士の割合の増加を目指す取り組みを積極的に行ったりなど、「男性が保育士として働きやすい環境」作りが一部ではありますが広まりつつあります。

イクメン時代にはなくてはならない存在

現代は男性も一緒に子育てを行う、いわゆる「イクメン時代」であり、イクメンそのものが世の中のトレンドといっても過言ではありません。

子どもを育てると言う点においては、男性保育士はいわばプロのイクメンのようなもので、イクメン時代入ったことによって、男性保育士の需要が昔に比べ高くなったとも考えることができます。

イクメンと男性保育士が、今後どのような相乗効果を生み出すのかはまだまだ未知数ではありますが、育児の分野にて男性保育士が今後大いに注目されることも十分に考えられます。

課題をクリアすれば将来性は十分期待できる

現在男性保育士は環境面や給料面など厳しい環境下で働いていますが、上記で紹介した将来性はもちろん、ここまでで指摘した課題をクリアすれば将来性に十分期待が持てる職業であると言えます。

男性保育士の主な課題
l  年収面の改善

l  環境面の改善

l  世間の認知度

主だった課題としては、これら3つのことが考えられます。

環境面に関してですが、年々男性保育士が増加傾向にあることや、上記にもあった自治体の取り組みによって改善される傾向にあると言えます。

世間の認知度に関しても、こちらも男性保育士が年々増加傾向にあることと、最近のイクメンブームによって徐々に認知され、近い将来には男性保育士が一般的な職業として認められることに期待が持てそうです。

肝心の年収面ですが、こちらも自治体の取り組みや、男性保育士の需要が高まれば今後改善の余地が大いにありそうですが、まずは世間の認知度と環境面の改善が優先事項だと言えるので、年収面に関しては期待しつつも長い目で注目する必要があるでしょう。

給料面が特に気になる場合は、保育園での保育士に拘らず、男性保育士の需要が高そうな保育の現場での就職や転職などもひとつの方法と言えるでしょう。

男性が保育士になるための流れ

男性・女性に限らず保育士を目指す方のプロセスは共通しています。

保育士を目指す場合、国家資格である「保育士資格」を取得することが基本であり、保育士資格は保育士養成課程のある大学・短大・専門学校などを卒業することで取得ができます。

また、保育士養成課程のある大学・短大・専門学校でなく、一般の大学卒業生や社会人でも保育士試験を受け合格すれば保育士資格を取得できます。

 

まとめ

ここでは、男性保育士の現状や将来性、メリット・デメリットなどを検証・分析してきました。

男性保育士は「現在の働く環境にはまだまだ課題が多いが、課題の改善や需要次第では将来性に期待が持てる職業」だということが、記事を通してわかったと思います。

保育現場は女性が多く、また年収面も厳しいなど、働く環境としては他の職種に比べ厳しいことは確かですが、保育士資格を持っておくことで幅広い仕事に就けたり、保育経験を持つことによって育児に対して理解が深くなったりなど、環境面や年収面以外でのメリットも多いです。

男性保育士が一般的にも認知され活躍できるかは今後の需要によりますが、男性保育士は今後も注目しておきたい職業のひとつと言えるでしょう。

      2020/03/01

 - 男性保育士