認定こども園の園長になるために必要な資格は?メリット・役割・給料などについて解説!

 

認定こども園とは、幼稚園と保育園の機能の両方が備わっている幼児向けの公共施設のことです。民主党政権時に、幼稚園と保育園を合同させて「こども園」に名前を改めようという動きがあったことがきっかけで、認定こども園の制度ができました。

 

この記事では、認定こども園の園長を目指す方や「認定こども園の園長ってどんなことをしているの?」という方に向けて、園長に必要な資格やメリット、役割について解説していきます。

 

認定こども園の園長になるために必要な資格は?

認定こども園の園長になるために必要な資格は以下の2つです。

 

認定こども園の園長に必要な資格①保育士

保育士はだれもが知る国家資格で、主に保育園で働くために必要な資格です。保育士の資格を取るためには、「指定された養成学校に通い卒業する」もしくは「保育士試験を合格する」必要があります。

 

 

ただ、養成学校の多くが4年制の大学であることや、試験を受験するためには受験資格としてある程度の条件を満たしておく必要があり、イチから資格の取得を目指すには少しハードルが高いです。

 

認定こども園の園長に必要な資格②幼稚園教諭

幼稚園教諭は保育士と同じくだれもが知る免許状で、小さな子どもと関わる職業のなかで最もメジャーな資格の一つです。その名のとおり、幼稚園で「幼稚園の先生」として働くために必要とされています。

 

幼稚園教諭の資格を取るための方法は、「幼児教育学科などのある大学に通い卒業する」もしくは「通信制の大学で勉強かつ試験を合格して卒業する」の二つです。

 

幼稚園教諭免許状には一種・二種・専修の三段階用意されています。このうち、認定こども園の園長になるためには一種、もしくは専修のどちらかを取得しておかなければなりません。

認定こども園の園長になるメリットは?

実際に認定こども園の園長になると、どのようなメリットを得ることができるのでしょうか。ここからは、認定こども園のメリットや需要などについて解説します。

 

認定こども園園長のメリット①待機児童問題の改善に貢献

保育に関わる人や育児中の当事者である方たちにとって、待機児童は身近な問題の一つです。待機児童という言葉はここ数年で広まりましたが、この問題自体は1960年代~1970年代頃に始まりました。当時は、子どもの出生率が急上昇したために保育士の人数が足りなかったことが原因でした。

 

現代社会における待機児童の問題はより複雑です。いくつか原因があるとされていますが、父親・母親の両方が共働きである家庭が増えたことや保育士・保育施設が減少していることが主な原因であるとされています。

 

そして、1990年代から現在に至るまでのあいだ徐々に待機児童は増え続けており、日本国内で待機児童が1人もいない都道府県は、わずか5県しかありません。

 

認定こども園を新たに設立、またはすでにある保育園や幼稚園で認定をもらい「認定こども園」にすることで、待機児童問題で困っている親御さんや子どもを少しでも減らしていける可能性が期待できます。

認定こども園園長のメリット②幅広い対応が可能

保育園や幼稚園の場合、当然ながら幼児の保育・教育のどちらか一方の役割しか果たすことができません。特に現代は、幼い頃からの経験や教育が重要視され始めています。子どもの才能開花などにつながると考えられているためです。

 

また、働きながら育児をしている親御さんにとっては、教育を優先させたいと考えていたとしてもさまざまな事情から保育園を選ばざるを得ません。保育・教育の両方を備えている認定こども園であれば、いかなる事情をかかえた家庭からも子どもを預かることができます。

 

子どもの年齢層は0歳~小学校入学前までと広いことも特徴です。幼児同士がさまざまな年齢の相手とコミュニケーションを取ることで、より社会性や人間としての思いやりなど精神面を育むことに繋がると期待されています。

認定こども園園長のメリット③保育士にもメリットがある

認定こども園は保育園と幼稚園の両方を備えているため、実際に働く保育士にとっては保育と幼稚園教諭としての仕事の両方を経験できる職場とされています。そのほか、認定こども園は自治体から認定を受けているため、公立の保育園と同じ待遇を受けられます。

 

私立の保育園に働くよりも安定した給与を受け取れることや、同時に幅広く実績を積めるのは保育士にとっては将来性があり大きなメリットです。

 

認定こども園の園長が資格以外に必要なことは?

認定こども園にかぎったことではなく保育園や幼稚園にも当てはまることですが、園長はその保育施設における最高責任者です。最高責任者には資格だけでなく、たくさんの役割やスキルが求められます。

 

保育の現場で実際に職員として働く保育士は、日々ストレスと戦っています。時には、保護者の方から反感を買ってしまったり、モンスターペアレントから無理な要求をされることもあるでしょう。

 

また、認定こども園は預かる子どもに年齢幅があり、園内のイベントや行事企画の数や頻度も高いため、やりがいを常に感じていないと負担も大きいです。園長が保育士にとってよい相談相手となることで、職場全体の空気の改善につながります。

 

そのほか、保育に対する思想や方はもちろんのこと、経営者との知識や能力、地域と交流を深めることや順応に対応していく冷静さも大切です。

 

まとめ

認定こども園で園長に就任するために必要な資格は、保育士と幼稚園教諭一種もしくは専修です。現在日本では時代や社会の流れに伴い、家庭の形にも変化が続いています。父親だけでなく母親もフルタイムで働いていることも珍しくありません。

 

園長は資格以外にも最高責任者であることから必要なスキルが多く、経営者としての知識や能力、保育士たちの相談相手やサポートなど順応に対応できる冷静さが求められます。

 

今はまだ保育園・幼稚園に比べると数が少ないことも事実ですが、児童問題や幼児教育の注目度などから、認定こども園の需要も高まりつつあります。認定こども園の園長は、将来性に期待が持てる職業です。

      2020/03/02

 - 保育教諭