保育士の悩み足の甲黒ずみは何でできる?黒ずみの原因と対策方法を解説!
気付けば「足の甲が黒くなっている」、「膝の下が黒くてガサガサ」など、お悩みの保育さんは多くいると思いますが、足の甲や膝下の黒ずみは、ある意味保育士さんの職業病と言え、それを解消するにはしっかりとした対策やケアが必要になります。
ここでは、保育士さんに多い悩みである、足の甲や膝下の黒ずみの原因や対策方法などを検証していきたいと思います。
Contents
お肌に黒ずみができる原因
保育士さんの足の甲や膝下の黒ずみやガサガサなどにはしっかりとした原因があります。
しっかりとした対策やケアを行うためにも、黒ずみやがさがさの原因を理解しておくことが大事です。
ここではまず、お肌に黒ずみができる原因を見ていきましょう。
お肌の黒ずみやガサガサは「角化症」と呼ばれるもの
角化症とは、角層が厚くなって、皮膚表面がかたくなるものを総称した症状のことを言います。
お肌にできる黒ずみやガサガサは、この角化症と呼ばれる症状によって引き起こされていると考えられます。
人の皮膚は外側から「表皮」「真皮」「皮下組織」これら3つの「3層構造」で構成されており、この3つの層を組み合わせることによって、外部からの衝撃や刺激から体を守っています。
角化症はこの3つの層の内のひとつである「表皮」つまりは皮膚の表面の外側である「角質層」で起こります。
角化症が起こる原因
人の肌はターンオーバーが繰り返されることによって生まれ変わります。
人の肌は、表皮のいちばん底にある層で作られた細胞が、およそ28日かけて表面に押し上げられ、古い角質が垢となって自然に剥がれ落ち、新陳代謝が行われており、このサイクルのことをターンオーバーと言います。
ですが、このターンオーバーは、加齢や感想、疲労やストレスなどによって年齢と共に乱れていきます。
ターンオーバーが乱れてしまうと、古い角質が垢になって剥がれ落ちる前に、新しい角質が重なってしまい、皮膚が徐々に硬くなってしまい、この現象が角化症の始まりとなります。
黒ずみはメラニン形成と過剰角化が原因
お肌によくできる黒ずみの原因は、皮膚への圧迫や摩擦などによる炎症で生じるメラニン形成と過剰角化が原因とされています。
メラニン(メラニン色素)とは、肌や毛髪、瞳の色を作る色素のことを言い、これは表皮内にも存在します。
メラニン色素は以下のようなことを原因として、皮膚組織に付着することがあります。
l ナイロンタオルやフェイスブラシなどで強くこすりすぎて肌に過剰な刺激を与える
l ニキビをいじりすぎて炎症を起こす l 合わない化粧品を使って皮膚炎を起こす |
これらのように皮膚に刺激を与えすぎることによって、皮膚組織にメラニン色素やその他の物質が沈着し、それによって肌が黒ずむ現象が起こります。この状態は「色素沈着」とも言います。
保育士ならではの黒ずみの原因
お肌の黒ずみやガサガサは、お肌の角化症や色素付着にあることが上記でわかりましたが、それでは何故、保育士さんの足の甲や膝下などに起こりやすいのでしょう。
ここからは、保育士さんならではの黒ずみの原因を分析していきます。
黒ずみになりやすい行動
保育士さんの日々の業務を振り返ってみれば、その行動からおのずと黒ずみになる原因が見えてくると思います。
黒ずみの原因は、簡単に言えば、「皮膚に負担を与えること」なので、これは日常的な生活の中でも多くあると言えます。
例えば、「日頃から机に肘をつくのが癖」であれば、肘に黒ずみができやすいですし、「あぐらをかいて座るのが癖」であれば、くるぶしに黒ずみができやすくなります。
保育士さんの場合は、小さい子どもの世話が業務のベースとなっているため、子どもの目線や背の高さに合せて「膝をついて保育を行う」や、「正座をしながら保育を行う」ことが多くなります。
そのため、他の職業に比べ、「膝をつく」「正座をする」ことがそれぞれ多くなるため、膝下や足の甲に黒ずみができやすくなると考えられます。
足の甲の黒ずみは、正座など足の甲に負担がかかることによって発生しやすいため、正座をしながら保育をすることが多くなる乳児クラスを受け持つ保育士さんにできやすい傾向があると言えます。
足の甲・膝下の黒ずみの対策方法
お肌の黒ずみやガサガサできる原因やできやすい行動がわかったところで、ここでは最後に、足の甲・膝下の黒ずみの対策方法を紹介していきます。
日々のケアをしっかりと行う
上記にあったように、黒ずみやガサガサができる原因となる、行動を制限することが大きな対策と言えますが、保育士さんの場合は日々の業務があるため、行動を簡単に制限するわけにはいきません。
そのため、対策方法としては、日々の業務をしっかりと行いつつ、毎日のお肌のケアをしっかりと行うことが、大事な対策ポイントと言えるでしょう。
黒ずみやガサガサの原因には、お肌の乾燥にもあるので、黒ずみがなりそうな箇所、またすでに黒ずみが現れ始めている箇所などに、保湿クリームやハンドクリームを塗り乾燥を防ぐことも立派な対策と言えます。
黒ずみ対策のクリームや、日頃から使っているハンドクリームや保湿クリームは、毎日使い続けることに意味があるので、日々のケアをしっかりと継続させることが何よりも大事なポイントと言えるでしょう。
サポーターなどで負担箇所を守る
上記の日々のケアにプラスアルファーして、膝サポーターや厚めの靴下などで、黒ずみになりやすい箇所を守るのも対策のひとつだと言えます。
膝にサポーターを付けたり、靴下を分厚い目のものにすることによって、膝下や足の甲に摩擦や刺激を直接与えないように守ってくれるので、これも十分な対策になると言えるでしょう。
まとめ
ここでは、保育士さんに多い悩みである、足の甲や膝下の黒ずみの原因や対策方法などを検証してきました。
お肌のメカニズムを分析行い日々の生活行動などを振り返れば、お肌の黒ずみやガサガサなどの原因が見えてくるので、おのずとどのように対策やケアをすればいいのかも理解できます。
保育さんの場合は、黒ずみやガサガサの原因となる行動を制限することは難しいので、日々のケアや対策をしっかりと行うことを特に意識していきましょう。