保育士の給料は安いの?保育士の平均年収や給料を上げる方法について詳しく検証!

 

 

保育士として働いている方や、保育士を目指して日々勉強されている方は全国にたくさんおられます。

人気があって将来性の高い職業のひとつでもあるのが保育士ですが、給料が安いと言う点がデメリットとして挙げられることも多々あります。

ここでは、保育士の給料の実態を検証し、給料が安い理由や給料を上げる方法などについて詳しく調査していきたいと思います。

 

保育士とはどのような仕事?

保育士の給料の実態を知る前に、保育士とはどのような仕事で、資格を持つことによってどのような職業に就けるのかを知っておくことが大事です。

ここではまず、保育士の概要や保育士の主な仕事内容について解説していきます。保育士の方は読み飛ばして大丈夫です。

保育士の概要

国家資格である保育士資格を持つ保育士とは、一般的には「保育園の先生」を多くの方がイメージすると思いますが、「児童の保育及び児童の保護者に対する保育に関する指導を行うことを業とする者」が保育士の定義としてあります。

「保育士=保育園の先生」というのが一般的なイメージですが、保育士資格を持っていれば保育園の先生だけではなく、子どもに関わる幅広い職業に就くことが可能であることを知っておきましょう。

保育士の主な仕事内容

保育園に勤める保育士の仕事は単に子ども預かって身の回りの世話をするだけではなく、子どもの生活習慣全般のお世話と、それを教育することで、心身の発達を促し、社会性を養うことが、保育士の仕事の基本的な目的です。

具体的には食事や睡眠、衣類の脱着や清潔さ、排せつなどといった基本的な生活習慣を子どもに身につけさせます。

保育士のタイムスケジュール

保育園に勤める保育士の場合、勤務時間が1日8時間が一般的ですが、勤務形態は保育園によって異なるケースもあり、例えば早朝保育や延長保育を行っている保育園であれば、早番・中番・遅番でシフトを組んで仕事時間を決めるケースもあるため、シフト形態に対応する必要もあります。

早番 7時30分~16時30分頃
中番 8時30分~17時30分頃
遅番 9時30分~19時00分頃

シフト別の勤務時間はこのようになっており、遅番の場合延長保育の終了時間がだいたい18時くらいまでで、その後明日の準備や教室の掃除などをしなければならないので、保育園にもよりますが、18時30分~19時00分頃が退勤時間になると言えるでしょう。

では次に保育園での仕事タイムスケジュールを見ていきます。

7:00~7:30

出勤~準備

 

出勤して園児の出迎え準備や本日の仕事内容の確認などを行う。

 

7:30~9:45

園児の健康確認

 

園児の迎え入れが始まり、この時園児一人ひとりの健康状態のチェックを行い、何か違和感があった場合などは、その場で保護者に確認したり、その後異変の有無をこまかくチェックする。

 

9:45~10:00

体操と朝礼

 

園児が揃ったら職員と園児全員で朝の体操を実施し、その後朝礼などで連絡交換する。

 

10:00~11:00

自由遊び

 

自由遊び中は園児が自由に遊ぶことに対して危険がないかを常にチェックする。

 

11:00~12:30

配膳と昼食

 

給食の配膳を行い昼食の準備をし、園児には手洗いなどを促す。園児と昼食を食べながら園児の動向をチェックする。この時園児とのコミュニケーションを図り、食育をしっかりと行うことがポイント。

 

12:30~13:00

昼食の後片付け

 

食器の後片付けや、お昼寝布団の準備、園児の歯磨きやトイレなど、片付けからお昼寝までの一連の準備を行います。

 

13:00~14:00

お昼寝・休憩

 

お昼寝中の園児たちに異変がないかどうかのチェックを行いつつ、保育日誌や連絡帳の記載を行い、休憩をとります。

 

14:00~14:30

起床

 

お昼寝中の園児たちを起こし、お布団を片付けます。

 

15:00~15:30

おやつの時間

 

園児たちのおやつの準備を行い、おやつが食べ終わったら後片付けを行います。

 

16:00~16:30

帰る準備

 

お歌や絵本など帰りの会を行いながら、保護者のお迎えを待ったり、送迎バスの園児のお見送りを行います。

16:30~18:00

延長保育

 

延長保育がある保育園であれば、この時間から延長保育を行いつつ、教室の掃除や保育日誌の記載、指導計画を立てたりなどします。延長保育の保護者のお迎えは17:30頃がピークとなるのでデスクワーク行えるのは17:30以降が目安とも言えます。

 

18:00

デスクワーク

残っているデスクワークや教室の掃除、明日の準備を行います。
19:00

退勤

全ての業務を終えて退勤します。

これらスケジュールはあくまでも事例のひとつですが、保育園勤務の保育士の一日の仕事の流れは、だいたいこのようになっています。

常に子どもの動向に目を配りつつ、裏方の仕事もしっかりとこなさないといけないので、保育園では働く保育士には、器量の良さや体力面が多く求められるため、意外とハードワークであると言えます。

 

保育士の年収はどのくらい?

保育園の体制や方針などによって異なりますが、保育園で働く保育士は全体的にハードワークであることが言えます。

これはある意味やりがいのある仕事と言えますが、仕事量に対しての年収は、保育士を目指す方や、保育士での転職を考えられている方にとっては最も気になるところでもあるでしょう。

年収の推移

以下は厚生労働省が発表した平成22年~平成28年(7年間)の保育士の年収推移になります。

年度 平均年収 保育士数
H22年 325万円 39.1万人
H23年 324万円 40.2万人
H24年 315万円 42.1万人
H25年 310万円 43.7万人
H26年 317万円 45.4万人
H27年 323万円 48.0万人
H28年 327万円 51.8万人

このようになっており、一番落ち込んだH25年以降は320万円~327万円の間で安定の推移を保っていると言えます。

働く人数と平均年収は深い関係性であると考えることができ、働く人が少なくなればその職業に対しての需要も固くなるため年収が上がる傾向にあり、逆に働く人が多くなると年収が下がる傾向にあると言えます。

分かりやすいのがH22年とH23年で、これらの年は保育士数が少ないため、平均年収が高い傾向にあり、H24年とH25年は保育士数増加と同時に平均年収が下がってしまっています。

H26年から国からの補助金などの「保育士等の処遇改善」が実施されたこともあってか、年収が再び増加の傾向を見せ、H28年には保育士数過去最大の51.8万人でありながらも、平均年収は327万円と、H22年と同じくらいの金額に戻り、現在は安定傾向にあると言えます。

安定傾向にある保育士の年収ですが、320万円~330万円の平均年収は他の職業に比べると決して高い数字であるとは言えません。

次項からは、保育士の平均年収が低い理由について検証していきます。

ハイキャリアでも低い

保育士の平均初任給は約17万円とされており、これを年収で計算すると約240万円程度になります。

実務経験によって給料に差が出るのは保育士に限らずどの業界でもあることですが、保育士の場合は50代の年収が最も高いとされていますが、それでも370万円~380万円と他の業種に比べると低いと言えます。

他の業界や職種の場合は、若い世代の平均年収が低い水準であっても、ハイキャリア世代の年収が高いため、業界や職種全体の平均年収を引き上げることが可能です。

ですが、保育士の場合はハイキャリア世代の年収そのものが低い水準で、さらに保育士の平均年齢は35歳ほどと若い世代が多くハイキャリア世代が少ないため、保育士全体の平均年収が低いと考えられます。

保育園やエリアによっても異なる

保育士の年収は保育園や保育園があるエリアによっても大きく異なります。

例えば京都府の保育士の平均年収は403万円ほどと、保育士の平均年収を大きく上回っていますが、島根県の保育士の保育士の平均年収は281万円ほどと、保育士の平均年収を大きく下回っています。京都府と比べると100万円以上開いているので、この差は非常に大きいと言えます。

エリアによって年収に大きな格差がある点も、保育士全体の平均年収が高くない大きな要因と言えるでしょう。

 

保育士給料を上げる方法は?

保育士の年収が低いことはわかりましたが、給料が低いままだといくらやりがいのある仕事であってもモチベーションは下がってしまいます。ここからは、保育士の給料を上げるにはどのようにしたらいいのかを考えていきます。

今後良くなる傾向にある

上記でも少しありましたが、保育士の処遇改善についての議論は常に行われており、2017年からは、3年以上の保育士には「職務分野別リーダー」、7年以上の保育士には「副主任保育士」などといった役職を新たに設けるなど、保育士が保育園内で明確にキャリアアップを目指せる制度が作られました。

また、同じく2017年には「保育士給与を2%引き上げ、民間の認可保育所で働く経験7年以上の保育士約10万人を対象に月給4万円上乗せする」といった政府の予算案が合意されたりなど、保育士の年収や働く環境は年々改善傾向にあると言えます。

転職を考える

転職を考えるのもひとつの方法と言えます。ですが、転職と言っての保育士から製造業などといった畑違いの仕事に転職するわけではありません。

上記でもありましたが、保育士の給料は保育園やエリアによって異なることもあるので、保育園から違う保育園に移籍したり、思い切ってエリアを変えて転職したりなどするのも方法としては使えます。例えば、お隣の県に職場を移すだけでも年収が上がったりもします。

現在の働く環境や年収などをしっかり踏まえた上で、転職を考えるのも効果的な手段と言えるでしょう。

保育園以外で働く

記事の最初にあった「保育士の概要」でも少し紹介しましたが、保育士資格を持っていれば、病児保育士や養護学校、ベビーシッターなど保育園以外でも働くことができます。

これら保育園以外の職業は、社会の情勢やエリアなどによってニーズや需要が異なるので、選ぶ職業によっては現在勤めている保育園よりも多くの給料を貰えることもあります。

 

まとめ

ここでは保育士の給料の実態や理由などを調査し検証してきました。

確かに保育士の平均年収は他の職業に比べ低い傾向にありますが、年々改善傾向にあること、また保育士資格そのものは幅広い職業に就け需要も高いことなどから、保育士そのものは決して将来性が低いわけでもなく不安定でもありません。

保育士は比較的平均年収が低い職業ですが、社会全体で改善しようとする取り組みや資格の需要などを考えれば、将来的に期待値の高い職業のひとつであると言えるでしょう。

 

   

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